釜沢用水路工事⑤「埋戻し作業とサイドドレーン」

こんにちは、土木部の神喰です。

カネタ建設には地域の土木工事を行っている土木部があります。
もっと皆さんに土木の仕事を知っていただきたいという思いで、土木部の日常や土木工事のお話をブログでご紹介していきます。

前回「ベンチフリュームの設置」を主に紹介させてもらいました。
今回は設置の後にする、埋戻し作業とサイドドレーンというものについて紹介したいと思います。

埋戻しは両脇行うのですが、今回の工事では、山側にサイドドレーンというものをつくる作業があります。この作業はベンチフリュームの設置と合わせて行っていきます。サイドドレーンには、山側から流れてくる湧き水をその場に留めずに排水するための役割があります。

まずは、ビニールシートを敷いていきます。写真の黒いシートがビニールシートです。その上に、ベンチフリュームに沿わせるようにして有孔管を設置します。使用した有孔管は、直径が10cmで管の周囲に穴の開いた管になります。

その上から砂利で埋め戻します。全部砂利で埋め戻さずに、ベンチフリュームの上の部分から少し下がった所に吸出し防止材を設置して上から土砂で埋戻して完了です。吸出し防止材は、写真に写っている緑色っぽい不織布でできたものです。

断面図を見ると写真の順番が分かりやすいかなと思います。
下の方から順につくっていく流れです。

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サイドドレーンが終わったらベンチフリュームの蓋を設置していきます。蓋を設置する前に水路の中に砂利などが落ちていたら掃除をします。ベンチフリュームの蓋がかかる部分に物が挟まってガタつきが出ないようにして設置します。

これまで紹介してきた作業が今回の工事の中心となる作業です。

次回はこれまで紹介してきたものをまとめて完成した状態と工事前の状況を自分の感想も混ぜながら紹介したいと思います。

次回の土木ブログもお楽しみに。

神喰