カマ(鎌)とワン(椀)で・・・・?
こんにちは!
先日 「 井戸のお祓い 」 を執り行わせて頂きました。
今回は、その井戸のお祓いにまつわるお話です。
最近では、見かけることも少なくなった 「 井戸 」。
井戸を埋める際に、納める物のお話をご存知でしょうか?
新潟県の上越地方で古くから伝えられている 『 厄除け 』 のために井戸に納める物。
地域によって方法は様々ですが、糸魚川市横町地内の井戸では、「 鎌(カマ) 」 と 「 椀(ワン) 」 ・ 「 梅(ウメ) 」 と 「 葦(ヨシ) 」 を納めさせて頂きました
鎌とお椀・梅と葦・・・?
この4つの物は、 カマ(鎌) と ワン(椀) で 『 構わん 』 (カマワン)
ウメ(梅) と ヨシ(葦) で 『 埋めてよし 』 (ウメてヨシ)
「構わん、埋めてよし」
という意味です。
もう、いたずらに掘り返したりしません。の意が込められています。
この4つの物を井戸と一緒に埋めて納めることで、「厄除け」が完了します。
※地域によってやり方が異なる場合がございます。
新潟県の遺跡で、鎌倉~室町時代の井戸跡から、梅の種と鎌とお椀がでてきたという説もあるようです。
日本には 『 言霊(ことだま) 』 というものが存在します。
いわゆる、昔からある 「 言葉遊び 」 もその1つですね。
日本で古く伝えられている沢山の 「 しきたり 」 や 「 方法 」 の中には、この 『 言霊(言葉遊び) 』 の物が多々あります。
たとえば、居酒屋などアルコールを出すような飲食店が開店する時に2升5合の特大ボトルを贈ったりすることがあります。
これには、『2升5合』 一升マスが2つと半分(10合で1升)だから『マス マス 半升』→『益々繁盛』 という意味が込められていると言われています。
「 和 」 という、外国にはない良さ。
※弊社、設計・施工 ホテル シェラリゾート白馬 様
日本の 『 言葉 』 や 『 伝統 』 を、次の世代へと繋いでいきたいですね。
ちょっとオマケ
先日、カネタの古倉庫をふと見たところ。
猫ちゃんが迷い込んでいました。
どこから入ったのか・・・
このあと、無事に出ていきましたが、困った猫ちゃんでした