木材の特徴 と 11月第2週目 スタッフ予定
今回も木材の特徴について、少しだけ書こうと思います。
以前、『木材の強さ、熱の伝わりにくさ』について書きましたが、今回は燃えにくさ、調湿効果についてのお話です。
①木は燃えにくい
『木造住宅は燃えやすい』というイメージありませんか。
確かに木は鉄やコンクリートと違い燃えます。
ですが、木材は着火すると表面に炭化層が形成され断熱材の役割を果たし、木材内部の温度を発火点である400℃~470℃になるのを防ぎます。
さらに炭化層は酸素の供給を断ち燃焼を防ぐ役割もするのです。
これらの作用のおかげで、木材は1分間でわずか0.6㎜しか燃えません。
一方、鉄は木に比べて265倍も熱を通しやすく、熱によって急激に強度が低下する性質があります。
下のグラフは鉄、アルミニウム、木材の加熱による強度の低下をグラフに表したものです。
火災跡などで木造住宅は柱や梁などの骨組みは残っていますが、鉄骨造では屋根が崩れ落ちている場合があります。
これは、熱による鉄の強度低下が原因なのです。
②木は調湿効果がある
北陸地方の気候風土は多雨多湿ですが、人が過ごしやすい湿度の目安は45%~60%と言われています。
木には自然に備わった調湿機能があり、湿度が高いと湿気を吸収し、乾燥時には放出して、建物内の湿度を調整してくれます。
木の主な成分であるセルロースやヘミセルロースの中には、水分子を引き寄せる部分(水酸基)があり、この部分に水がくっついたり離れたりすることで湿度を一定に調節しているのです。
木の調湿効果を物語る代表的な建築物は東大寺の正倉院と言えるでしょう。
正倉院自体が木材であることと、装飾品が杉でできた入れ物に入れられていたため2重の調湿作用が働き1000年以上もの間、装飾品を良好な状態で保存することができたと言われています。
ちなみに、私が小学生の頃は正倉院は校倉作り(あぜくらつくり)のため、宝物が保たれた。と教わりましたが、最近の研究では、そんなことは無いみたいです…。
校倉造り 画像
重い屋根荷重のかかる校倉作りの壁は、いつも密着していて隙間が空いたり閉まったりはしないそうです。
また、床や屋根に多くの隙間があり、壁がどんな構造であろうとも、それ以外の所から空気が自由に出入りしているそうです。
ちょっとした、豆知識でした。
それでは、11月第2週目 スタッフ予定です。
11月 9日(月) -
10日(火) - sugi PM不在
11日(水) - NAOTO 終日不在
12日(木) -
13日(金) -
14日(土) -
15日(日) - OPEN
先日、弊社で施行させていただいている世界最高レベル省エネ住宅基準『パッシブハウス』を見学させていただきました。
この度、お施主様のご厚意により、人数限定、時間限定ではございますが完成内覧会を開催させていただきます。
詳しくはhttps://www.facebook.com/kaneta.co.jp/をご覧くださいませ。
上越支店 伊藤 直人