小さなことからコツコツと・・・
2018_05_24
カテゴリ:女性設計士の建築奮闘レポート!_No.12
タイトル:小さなことからコツコツと・・・
お久しぶりです。長崎です。
随分とご無沙汰してしまいました…
すみません…
前回ご紹介した、「気密検査」。
お家の骨組みを拝むことができるのは、実はここまで…
ここからは、いよいよ仕上げ工事に入っていきます。
前々回の最後に、現場に運ばれてきたピンク色の板。
「何だこれ?」とお思いでしょう。
これは「石膏(せっこう)ボード」と呼ばれる材料。
石膏を板状に加工したものが、この「石膏ボード」なのです!
そのままです。
用途としては、クロス(壁紙)を貼るための下地材です。
現在ではほとんどの建物でこの石膏ボードが下地材として使われています。
この石膏ボードにはいくつか種類があります。
通常のタイプの他、防水性に優れたタイプのものもあるんですよ!
見分け方はボードの色。
弊社では、ピンク色の物を大部分で使用しています。
では、このピンク色は何か?
正解はシックハウスの原因である、ホルムアルデヒドを吸収する力があります。
通常の石膏ボードと比べ、少々お値段は張るものの、
お客様に快適に生活をしてほしいという考えから、
弊社ではピンク色の石膏ボードを標準としています。
さて、ここで。
なぜ石膏ボードが下地材として使われるのか?
それにはこんな特徴があるからです。
1つは耐火性。
これはお家にとって、大変重要な性能です。
しかしこの耐火性を「石膏ボード」を張らずに実現しようとするとかなり大変。
使用する木材がかなり太くなってしまったり、材料の質を見直したりと、
費用はかさむ一方です。
しかし、石膏ボードを張ると耐火性を簡単に実現することが出来るのです!!
何気ないこの1枚の板が、実はお家にとっては重要なパーツなのです!
2つ目は遮音性。
石膏ボードには、音を通しにくい性質があります。
アパートの壁やホテル、病院などプライバシーや静けさが大切な場所に
実はこっそりいるんですよ♪
3つ目は施工性。
特別な道具は必要なく、釘やビスで簡単につけられます。
その上、文房具用のカッターでも簡単に切ることができるためお仕事がしやすい子です♪
仕上げも塗装や壁紙などなんでも来い!なんですよ!
木だと時間が経つにつれて水分が抜け、収縮や反りが出てしまいますが、
石膏ボードだと寸法が安定していて、形が変わることもありません。
他にも、木の下地よりはるかに安い!!
という特徴もあり、良いことだらけですね♪
そんな良いとこ取りの下地材を、壁や天井に張ることでクロス(壁紙)の下地は完了します。
残りはクロス(壁紙)を貼れば、天井と壁は完成となります。
次回はボードと一緒に現場にやってきた、「床の仕上げ材」のお話になりますので、
クロス(壁紙)のお話は、またいずれ…
たった1枚の板で、お家を火災から守る「石膏ボード」。
「住まう人が夢と希望を持って建てたお家を、簡単に燃やしてなるものか。」
そんな作り手の思いから、石膏ボードを張らせていただいています。
全体の工程の中ではほんの一部で小さな工程かもしれません。
しかし、小さいからこそ忘れてはいけない大切な工程となります。
もしも…なんてこと起きないに越したことはありません。
けれど、もし、起きてしまったら。
そんな時のわずかな支えになりますように…
今日も自身が活躍する場がない事を祈りながら、壁の中でひっそりと皆様の暮らしを見守っています♪
長﨑
『 頑張ろう糸魚川。負けるな糸魚川。 』
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